風邪が流行する冬。気温が低く、空気も乾燥する環境が大きく関わっていますし、風邪は万病の元といわれるくらい、あらゆる病気を引き起こす原因にもなります。季節柄の環境以外にも、日頃の不摂生な生活や多忙すぎる毎日からの疲れ、ストレスでも風邪をひきやすくなります。
そして、最近はあるビタミンの不足が風邪を始め、様々な病気になりやすいことが分かってきています。
■風邪の原因にはビタミン不足が関係している
風邪にはビタミンCというイメージが強いですが、ビタミンC以外にもビタミンDが大きく関与していて、ビタミンD不足により免疫力が低下し、風邪にかかりやすくなるということが分かっています。
そもそもビタミンDは、カルシウムとともに骨を強化するという働きが有名ですが、免疫細胞を活性化させて、様々な病気のリスクを下げる働きもあるのです。
■風邪予防が風邪を招いていた!?
ビタミンは、身体のなかで作られることができないものが多いのですが、ビタミンDは紫外線を浴びると皮膚で生成される栄養素。
両手の甲ほどの面積を1日15分日光に当てると、食事からの平均摂取量と合わせ、1日分の十分なビタミンDが体内で生成されると分かってきていますし、日陰でも1日30分ほど外にいると、必要なビタミンDが作られることが分かっています。
風邪予防に外出を控えていたことが、風邪を引きやすい身体になっていたということにならないように、1日10分でも太陽の光に当たることも大切です。
■冬に多いウツもビタミンD不足が原因?
冬は風邪以外にもウツになりやすい季節。実はこれもビタミンDの血中濃度が低い人にウツが多いということが分かっています。
ビタミンDはいろいろな細胞の代謝に関わっていることから、風邪に対しての免疫向上以外にも、糖尿病や高血圧などの生活習慣病予防にも関連しています。
冬は夏に比べて日照時間が短いので、干ししいたけ、きくらげのようなきのこ類、かじきや鮭のような魚類などの食品から、ビタミンDを十分に摂るようにしたいもの。脂溶性ビタミンなので、炒め物や天ぷらなど油を使った調理をすると、効率良く摂取することができます。
風邪をひかない、免疫力をつける食事をして元気に冬を乗り切りたいですね。
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