湯沢町の関越自動車道の関越トンネルで多重事故が起きたと想定した訓練が行われ、警察や消防が、消火作業や車内に取り残された人の救出活動を行いました。
この訓練は、昭和54年に静岡県の東名高速道路の日本坂トンネルで車両火災が起き、7人が死亡した事故を教訓に、毎年、東日本高速道路会社が行っています。
訓練は湯沢町と群馬県にまたがる全長およそ11キロの関越トンネルで4台が関係する事故が起きたと想定して、高速道路会社の駐車場で行われ、警察や消防などおよそ60人が参加しました。
このうち車両火災を想定した訓練では、トンネル内に充満する煙に備えて空気を送るボンベを背負った消防隊員が消火作業を行いました。
また、車内に運転していた女性が取り残された状況を想定した訓練では、救助隊員が電動ノコギリでドアやフロントガラスを切断して救出しました。
新潟県警察本部によりますと、ことし県内の高速道路では、去年の同じ時期と同じ6件の死亡事故が起きていますがトンネル内の死亡事故は起きていないということです。
東日本高速道路会社湯沢管理事務所の奥潤一所長は「トンネル内の事故は被害を最小化するために初期の対応が重要だ。今後も警察や消防などと連携して事故に備えたい」と話していました。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1035502971.html










