シニア世代はテレビが好きだけれどもリモコンの操作は苦手、孫の写真を撮るのも大きな楽しみだが整理や保存は悩みのタネ。ビデオリサーチが9月上旬、全国の60歳から79歳の男女400人に調査を行ったところ、こんなシニア像が浮かび上がった。
多機能テレビ、パソコンをしのぐ情報記憶容量を誇るブルーレイレコーダーなど簡単に操作できる家電がそんなシニアの味方となる。
調査によると、リビングにある家電製品はテレビの96.3%が断然のトップ。しかし、使いやすいリモコンを求める回答も93.5%に及ぶ。リモコンのボタンが多いは6割以上、半数近くがリモコンの文字が読みにくいとし、音声案内や音声操作への期待も高い。
パナソニック広報チームの石橋一浩さんは「家電製品は快適で豊かな暮らしに役立つものであるべきだと、使いやすさを重視したモノづくりを進めています」と説明する。同社の主力テレビ「ビエラ」は、今年春から新たに音声対応型リモコンを投入した。
小型でボタンも少なく、テレビの基本操作はもとよりネット検索などもリモコンに話しかけるだけ。キーボードを使わず文章の入力も難なくできる。
一方、元気なシニア層の楽しみの一つが写真だ。今回の調査では、撮影を楽しむ人は9割近くに及ぶ。写真はSDカードにそのまま残すが半数を超え、約4枚のカードを所有。表面に事項が記入しにくい、保存ケースがなく不便との声が多く、見たい写真が探しにくい、バラバラに保存され、連続してみられないとの悩みも抱えている。
石橋さんは「SDカードなどから簡単にデータを読み取り、たくさんの写真を整理、保存できる大容量のブルーレイレコーダーが便利。写真と動画を織り交ぜたアルバムづくりも手軽です」とし、言葉を続ける。
「テレビの大画面に映し出し、家族団欒(だんらん)の楽しみが広がれば。同一機種のシリーズなら写真の送受信もでき、遠方の家族と絆を強めるきっかけになればと願っています」(谷口康雄)
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/life/medical/snk20131025536.html