今月は大阪府枚方市の澤口伸男さん(62)、美津子さん(62)夫婦からの「健康のためウオーキングを始めたい」という質問に答えます。講師は日本ウオーキング協会専門講師で、ミズノ・ライフスタイルスポーツ事業部の上野敏文さん(61)=写真=です。上野さんは30歳からウオーキングを始めました。
「歩こう」と思うきっかけは、人によって様々です。生活習慣病の改善やダイエットの必要から義務感で始めてもなかなか長続きしにくいものです。
まず、歩く「心地良さ」を感じることが大切です。ストレスがある時に外の風に触れて歩くと気分転換ができます。酸素が行き渡り頭がスッキリして、血行が良くなり自律神経も整いリラックスできます。こうした心への効果が体も健康にしていくのです。
よく1日1万歩、300キロ・カロリーの消費が目安と言われますが、シニアが数値を目標に頑張ると、けがをする恐れもあります。通勤や買い物がてら、「今、歩こうかな」と思った時に10分からでも始めましょう。
服装は、秋冬でも汗をかくので速乾性のある素材のものを重ね着して脱ぐことで体温調節して下さい。準備運動をしてから歩き、のどが渇いたと思う前に水分補給をこまめにしましょう。
楽しくさわやかな気分を味わえば、歩く時間も自然に延びていきます。年齢に応じた筋力を付けて関節の周囲を守り、無理なく歩く習慣もつきます。秋は初心者も歩きやすい季節。ぜひ、チャレンジして下さい。
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このコーナーは、読売新聞大阪本社が発行する夕刊に掲載された「わいず倶楽部」の記事を転載しています。「わいず倶楽部」は、「地域や社会にかかわり、人生を充実させたい」という方を応援する55歳以上の会員組織です。読売新聞大阪本社が運営しています。 入会申し込み等、詳しくはホームページ(http://ysclub.jp/)をご覧ください。 ※ わいず倶楽部の活動は関西地区が中心です。お住まいの地域によっては催し物等への参加が難しい場合があります。 |