たとえば女性が髪をかきあげる姿が好きだという男性をよく見かけるように、誰しも「異性のこんな仕草に弱い」というツボがあるはず。逆に女性ウケのよい仕草がわかれば、ぜひともポイント稼ぎに活用したいところだ。
そんなよこしまな思いつきを、心理学者の内藤誼人先生にぶつけてみたところ…。
「たとえば女性が“男性のネクタイを緩める仕草を好む”というような話は、じつは都市伝説のようなものかもしれません。男性は気になる女性の前では、ついつい気取った態度を取ってしまうものですが、女性はあまりそういった仕草を評価していないものなんですよ」
内藤先生によれば、これには心理学的な裏付けもあるという。
「米ハーバード大学の心理学者ロバート・レインズ氏が次のような調査を行っているんです。レインズ氏は無作為に選んだ男女数名が自己紹介をするシーンを動画に収め、それを43人に見せ、映像から受ける好感度を細かく採点させました。得られた結果を分析したところ、女性の魅力は主に『仕草』と『表情』で判断されているのに対し、男性の魅力は主に『表情』だけから判断されていたそうです」
つまり、女性は男性の身振りではなく、顔に注目しているということだ。ところが、もともと女性に比べて男性は表情を小さく作る傾向があるので、損をしている男性が多いと内藤先生はアドバイスする。
「細かな仕草で格好つけようとしても、そもそも相手が見ていなければポイントになりません。それなら笑顔ひとつでも、普段より大きく口角を上げて笑うように意識する方が、女性の印象は良くなるということですね」
もちろん、女性の好みや着眼点も千差万別ではあるが、ひとつの参考になるデータだ。小手先の仕草にこだわるのはほどほどにして、気持ちを表情に出すように心がけておこう。
(友清 哲)
http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/wxr_detail/?id=20131009-00032577-r25