[ カテゴリー:医療 ]

知っておきたい 肺がんの薬「どう選ぶ?」

肺がんでの抗がん剤治療を効果的なものにするためにも、年齢・体力・持病の有無・肺がんのタイプ・特定の遺伝子変異の有無などを考慮した上での抗がん剤の選択が大切に。

1.肺がんの抗がん剤
肺がんの治療に用いられる抗がん剤は、20年ほど前は副作用が強く、期待した治療効果が得られないことも多くありました。しかし現在では、タイプに合った抗がん剤を選択すれば効果が十分に得られるようになっています。
肺の中にとどまっている早期がんの場合は、手術や放射線治療が中心で、抗がん剤治療は再発予防のために加えられます。この場合は肺がんの根治が治療の目標です。進行してほかの臓器に転移している場合は、抗がん剤治療が中心となり、がんの進行を遅らせて生活の質を保つことが治療の目的となります。

2.抗がん剤のタイプ
肺がんの治療に用いられる抗がん剤は、殺細胞性抗がん剤とも呼ばれる従来の抗がん剤と、がん細胞だけを狙い撃ちする分子標的薬に分けられます。従来の抗がん剤は周りの正常な細胞にも作用が及ぶためさまざまな副作用も現れます。
分子標的薬はがん細胞の特徴的な分子の異常に対して作用するため大きな効果が期待できますが、正常な細胞にも多少作用するため、副作用がないわけではありません。最近は、遺伝子レベルでの分子標的薬の研究が進歩し、治療前に薬の効果の有無がわかるようになってきました。それにより、個々の患者さんに合わせて治療をする個別化治療が進んでいます。

3.抗がん剤選択のポイント
ある程度進行した肺がんの治療では、まず年齢、体力、持病の有無、肝臓や腎臓の状態などが、抗がん剤治療に耐えられるかどうかのポイントとなります。また、肺がんのタイプも薬の選択に関わります。肺がんは非扁平上皮がん(腺がん、大細胞がん)、扁平上皮がん、小細胞肺がんに大別されます。
非扁平上皮がんの場合、特定の遺伝子変異のある人とない人がいます。EGFR(上皮成長因子受容体)に遺伝子の変異がある場合には、分子標的薬のゲフィチニブやエルロチニブが用いられます。EML4とALKという遺伝子が融合してEMLK-ALK融合遺伝子が生じている場合には、クリゾチニブという分子標的薬が選択されます。どちらにも遺伝子変異がない、または変異の有無がわからない場合は、従来の抗がん剤で治療します。中心になるのはプラチナ製剤で、それ以外の抗がん剤と組み合わせ、2剤併用で治療が行われます。さらに効果を高めるためにベバシズマブという分子標的薬を加えて用いる場合もあります。
扁平上皮がんの場合は、プラチナ製剤を中心に、ゲムシタビン、ドセタキセル、パクリタキセルのいずれかを併用します。小細胞がんの場合は、プラチナ製剤にエトポシドかイリノテカンを併用するのが一般的です

http://news.goo.ne.jp/article/kenkotoday/life/medical/kenkotoday-20130916-h-001.html

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