子どもが食べてくれない野菜の第1位になったこともある「なす」。街で、なすが苦手という子どもたちに聞くと、理由は、その柔らかい食感や渋みでした。また、「あさイチ」アンケートでは、そのほかにも、調理するときに油を吸いすぎてカロリーがアップするのがイヤ、切るとすぐ茶色くなる、そして、調理するとせっかくの皮の紫色が黒くなってしまう、という悩みが寄せられました。そこで、これらの悩みを解決する達人たちが登場。なすに含まれる抗酸化物質をムダにしないスゴ技で、徹底的に使いこなす方法をお伝えしました。
■高カロリー:油の吸収を抑える方法
あさイチサポーターのアンケートで一番のお悩みが、なすが油を吸い過ぎてしまうことでした。
奈良女子大学准教授の高村仁知さんは、なすがよく油を吸収してしまうのは、組織がスポンジ状のようになっていて、細胞と細胞の間に隙間があるためだといいます。
そこで高村さんがオススメするのが、油で調理する前になすを電子レンジにかけること。組織を壊し、隙間を埋めることで、油の吸収を抑えるのです。また、なすを電子レンジにかけることで、水分も減っているため、少ない油の量でもコクが感じやすくなるといいます。
<写真提供>
窪田美樹さん(東京学芸大学)
<取材協力>
高村仁知さん (奈良女子大学 研究院 生活環境科学系 准教授)
油の吸収を抑えるスゴ技レシピ
管理栄養士で野菜ソムリエの岸村康代さんに、油の吸収を抑えたスゴ技を使い、さらにカロリーが高い食材をなすに変えた、カロリー控えめレシピを教えてもらいました。
●肉みそ風(ふう)ジャージャー麺
<材料・2人分>
・なす・・・1コ
・しいたけ(小)・・・2枚
・たけのこ・・・50グラム
・ねぎ・・・2分の1本(みじん切り)
・盛りつけ用の白髪ねぎ・・・5センチ
・にんにく・・・小さじ1(みじん切り)
・豆板醤(トーバンジャン)・・・小さじ2分の1
・サラダ油・・・小さじ1
合わせ調味料
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・甜麺醤(テンメンジャン)・・・大さじ2
・酒・・・大さじ2
・しょうゆ・・・大さじ1
・砂糖・・・大さじ1
・かりゅうチキンスープのもと(中国風)・・・小さじ1
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・中華麺・・・2玉
・酢・・・大さじ1強
・ごま油・・・大さじ1
・きゅうり・・・2分の1本(せん切り)
・レタス・・・適量
<作り方>
1.なすはみじん切りにして、電子レンジ(500ワット)に3分間かける。
しいたけ、たけのこ、ねぎをみじん切りにする。
2.フライパンにサラダ油を敷き、にんにく、豆板醤を入れて香りがでるまで炒めたら、(1)を入れてさらに炒める。しんなりしたら合わせ調味料を加え、味をなじませる。
3.ゆでて冷やした中華麺に酢とごま油をまぶして器に盛り、(2)と、せん切りにしたきゅうり、白髪ねぎ、レタスを添える。
なすを電子レンジにかけることで、通常なら小さじ4使うサラダ油を、小さじ1に減らせました。また、ひき肉を使った肉みその場合、1人分363キロカロリーですが、今回のなすみそは、135キロカロリーに抑えられました。
<取材協力>
岸村康代さん(管理栄養士・野菜ソムリエ・フードプランナー)
著書「岸村式 食べちゃダメなものはない!ダイエット」
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NHK「あさイチ」2013年9月3日放送分
http://news.goo.ne.jp/article/asaichi/life/asaichi-20130903-a-001.html