【辻外記子】口から食べられなくなったお年寄りらの胃に直接栄養を送る胃ろう。本来、回復する見込みのある人への一時的な栄養補給手段だが、実際には約6割で回復の可能性がない人につけられていることが、医療経済研究機構の調査でわかった。
厚生労働省の補助金を受けて、昨年12月~今年1月、全国約800の病院、約1360の介護施設から回答を得て分析した。胃ろうにした1467人の患者情報が集まった。約2千人の家族から回答があった。
胃ろうをつけた時点で将来、口から食べるよう回復する可能性があったのは24%で、可能性なしは59%を占めた。つけた後にはのみ込みの訓練が必要だが、訓練を受けた患者は全体の49%にとどまった。
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/TKY201309120238.html