日本の首都である東京は海抜が低く、「空気が薄い」なんてことはまずありません。しかし、世界には1,000メートル以上もの高地にある都市がいくつも存在します。今回は、そんな高地にある都市たちを紹介します。
■世界の高地都市はどれくらい高い場所にある!?
●キト(エクアドル)
南米エクアドルの首都がキトです。アンデス山脈の中腹にあり、標高は2,850メートル。日本の中央アルプスくらいの高さの場所に、巨大な都市があるということです。南米でも有数の巨大都市で、約200万人もの人が住んでいます。
●ラパス(ボリビア)
約80万人の人が住む、南米ボリビアの首都です。標高は3,593メートルで世界一高い場所にある首都とされています。富士山が3,776メートルと考えると、すごい高さにあると感じますよね。すり鉢状の都市なので、市の中心部から離れるほど標高が高くなり、3,600メートルを超える場所もあるそうです。
●ポトシ(ボリビア)
ラパスと同じく、ボリビアにある都市です。標高はなんと4,067メートル。富士山よりも高い場所です。世界でも最高峰の高地都市の一つです。このポトシの市街地は世界遺産に登録されており、多くの観光客が訪れるそうです。
●エル・アルト(ボリビア)
またもやボリビアの都市。先ほど紹介した首都ラパスに隣接する都市で、標高はなんと4,150メートル。約500メートル下のラパスの街を見下ろすことができるそうです。ちなみにエル・アルトには国際空港があり、これが世界最高地の国際空港です。
●メキシコシティ(メキシコ)
メキシコの首都である「メキシコシティ」の標高は2,240メートル。ラパスやキトに比べると低い位置ですが、それでも日本人からするとちょっと考えられない高さです。
●クスコ(ペルー)
「ナスカの地上絵」で有名な南米の国・ペルーの都市。かつて栄えたインカ帝国の首都だった都市でもあります。標高約3,400メートルもの高地にあります。空中都市と呼ばれる『マチュ・ピチュ』へは、このクスコから鉄道で行くのが一般的。ちなみにマチュ・ピチュは標高約2,400メートル。思ったよりも空中ではないようです。
●ラサ(中国・チベット自治区)
中南米ばかりでしたが、次はアジアの高地都市です。ヒマラヤのあるチベット自治区の中央部にあります。標高は3,650メートルと、ボリビアのラパスと同じくらいの高さです。「ラサ」というのは、チベットの言葉で「神の地」を意味するのだとか。
●アンドラ・ラ・ベリャ(アンドラ)
フランスとスペインの間にある小国アンドラの首都です。標高は約1,400メートルで、ヨーロッパでは一番高い位置にある首都です。首都ですが、近くに空港はなく、空路では非常に行きにくいそうです。
これらの高地にある都市の中には、いきなり訪れるともれなく高山病になってしまう場所もあります。ラパスやクスコといった南米の都市では、空港や街の売店に「酸素ボンベ」が売られていたりします。
ちなみに、日本では、長野県の茅野市が「日本一標高の高い市」です。市庁舎のある場所は標高801メートル。世界の高地都市と比べると、かなり低く感じてしまいますね。
(貫井康徳@dcp)
http://news.goo.ne.jp/article/mynaviwomen/life/leisure/mynaviwomen-713876.html