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スゴ技Q 水辺を安全に楽しむ~溺れた人の蘇生法

■溺れた人の蘇生法
溺れた人を救助する場合、救急車が来るまでの間、みなさんにもできることがあります。
溺れた人を見つけたら
1.救急車を呼び、AEDを手配する
大丈夫そうに見えても、溺れた人の場合は水を飲んでいることが多く、24時間以内に呼吸不全を起こす可能性があるため、迷わず救急車を呼ぶことが重要です。

2.意識の確認
溺れた人の横に座り「もしもし、大丈夫ですか」などと呼びかけます。
反応があれば、そのまま救急車を待ちます。

3.呼吸の確認
反応がない場合は、呼吸の確認をします。
胸とお腹が上下しているかどうかをよく見ます。
あえぐような呼吸をしている場合も、心停止の可能性があります。

溺れた人の心肺蘇生法
意識もなく、呼吸も確認できない場合には、心肺蘇生を始めます。

1.人工呼吸
一般的な蘇生法では、胸骨圧迫(いわゆる“心臓マッサージ”)だけでもよいとされていますが、溺れた人の場合は、呼吸が長く止まっていたことで酸素不足の状態になっているため、人工呼吸して酸素を全身に送ることが重要となります。

人工呼吸をするときは、まず、頭を後ろに反らせて気道を確保し、空気が抜けないように鼻をつまんで息を送りこみます。これを2回繰り返します。

2.胸骨圧迫
つづいて、全身に血液を送るために胸骨圧迫を行います。
胸の真ん中に手を当てて、胸が5センチくらい沈むほどの力で、1分間に100回のテンポで、30回行います。

3.吐物がある場合には口から取り除く
溺れた人の多くは、人工呼吸と胸骨圧迫を繰り返していると、胃の中のものが出てきます。
その場合は、体を横向きにして、口から吐物を取り除きます。
なお、海や川で行う場合には、水際に対して平行になるように寝かせると、自然の傾きを利用して、口から吐き出させやすくなります。

4.救急車が来るまで、人工呼吸と胸骨圧迫を繰り返してください。

取材協力
中川 儀英さん(東海大学医学部附属病院 高度救命救急センター次長)
佐藤 洋二郎さん(日本ライフセービング協会)

番組およびこのページは特定の製品・店舗を推奨するものではありません。
製品・サービスの特性や使用上の制限、契約内容・条件などについては、各自におかれまして、メーカーや販売会社に十分ご確認ください。

NHK「あさイチ」2013年7月16日放送分

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