誰もが経験する頭痛。なかなか治らず悩む人も多い。実は慢性的な頭痛にはタイプがある。
きちんと診断して適切に治療すれば、あなたも頭痛を克服できる！
「片頭痛」とは？
ズキンズキンと脈打つような痛み。吐き気を伴う、光や音がつらいなどが特徴。つらくて寝込んでしまうことがあるが、一晩寝るとたいていは治まる。月に数回から年に数回起こる人が多い。日本の患者数は約８００万人。２０代～４０代の女性に多いのが特徴。
片頭痛を治すチョイス
痛みが激しい場合、市販の頭痛薬は効きにくいが、医療機関で処方される「トリプタン」という薬を頭痛が始まってすぐに使うと、ひどくならずに治まることが期待できる。ほかに予防薬（同じく処方薬）もあり、毎日のむことで片頭痛そのものを起こしにくくする。なお頭痛を専門にしているのは神経内科や脳神経外科。「頭痛外来」を設けている病院もある。頭痛専門のクリニックもある。
「緊張型頭痛」とは？
片頭痛のように寝込んでしまうほどつらくはないが、だらだら続く頭痛。中には毎日のように続く人もいる。頭が締めつけられるような痛みが多い。患者数は軽い人も含めると約２２００万人。
片頭痛以外で日常的に起こる頭痛はほぼこれに当たる。年齢や性別に偏りはあまりない。
緊張型頭痛を治すチョイス
肩の緊張が頭痛に影響すると考えられるため、肩や首をほぐす体操を繰り返すことで軽減できることが多い。パソコン作業などで悪い姿勢を続けないことも大切。トリプタンは緊張型頭痛には効かない。市販の頭痛薬も、頭痛が毎日続くような場合には効きにくい。医療機関では鎮痛薬などを処方することはあるが、短期間のことが多い。
バッドチョイスで「薬の使い過ぎ頭痛」に
もともと片頭痛または緊張型頭痛の起こる人が、トリプタン、または、頭痛薬を含めた鎮痛薬を使い過ぎた場合に、頭痛の程度や頻度がかえって悪化することがある。これを避けるにはトリプタンは医師の注意を守って使うこと。鎮痛薬は市販薬でも処方薬でも、１か月に１５日以上の使用を３か月以上続けた場合に起こりやすいので、注意すること。
http://news.goo.ne.jp/article/choice/life/choice-20130810-c-001.html
