運動は幸せや健康に大きく影響しています。
Shawn Achor氏の著作『幸福優位7つの法則 仕事も人生も充実させるハーバード式最新成功理論』で紹介されている研究では、うつ病患者を3つのグループに分け、それぞれに投薬、運動、両方の組み合わせによる治療を行っています。
この実験の結果は驚きでした。経過観察において大きな違いが現れたのです。
それから6カ月後に、各グループに対して再発率を評価するための追跡調査を行いました。投薬治療のみのグループでは、38%の患者にうつ病の再発がみられました。組み合わせの治療を受けたグループは、若干成績が良く、再発率は31%でした。けれども、一番衝撃的だったのは運動に取り組んだグループです。再発率は、たったの9%だったのです!
運動の効果が期待できるのは、うつ病だけではありません。リラックスしたり、脳をイキイキさせるのにも役立ちます。
健康心理学の学術誌『Journal of Health Psychology』に掲載された研究によると、運動を行った人は、実際に身体に変化が現れていなくても、自分の体型を肯定的にとらえるようになるとのこと。
男性16人、女性18人の被験者に対し、40分間の運動を6回行ってもらい、その前後に、体重と体型の測定、および自身の身体へのイメージ調査を行いました。
結果、体重と体型に変化は生じませんでした。それに対し、身体イメージはエクササイズ後、好転していたのです。
以前、「運動中、脳には何が起きているのか?」で紹介した通り、運動中には「BDNF(脳由来神経栄養因子)」というタンパク質や、神経伝達物質の「エンドルフィン」が分泌され、これらの物質の影響で気分が良くなるそう。
やはり運動は、気持ちのよい生活を送るためにも大切なようです。これを機に「1日7分間でできる科学的な裏づけのあるエクササイズ」をやってみてはいかがですか? 時間がないとあきらめていた人も、7分間ならきっと何とかなるはずです!
http://news.goo.ne.jp/article/lifehacker/bizskills/healthcare/lifehacker_34010.html