頭はガンガン、胃はむかむか。でも、本当に恐ろしい二日酔いの影響は、実は脳に及んでいました。
【職場で二日酔い姿を見かける相手は「上司」が最多】
アルコールによる「酔い」が人体に与える影響については、すでに数多くの研究結果があります。しかし、二日酔い、つまり血中アルコール濃度は0になっている状態については、あまり研究されてきませんでした。
アルコールの主な成分はエタノール。これは体内で「アセテート」と呼ばれる物質に分解されて体外に排出されます。しかし、このアセテートは毒素として知られる「アセトアルデヒド」という分子に変化しやすい性質を持っています。
「二日酔いの症状は、身体に現れるものだけではありません。認知能力や情調にも大きく影響し、生活に支障をきたします」と専門家は話します。
脳の働きの中で特に大きな影響を受けるのが、「ワーキングメモリ(作業記憶)」と呼ばれる機能。暗算や会話など、記憶しながら情報処理を行っているときに働いています。二日酔いの人の脳では、この働きが30%も落ちるのだとか。
また、物事への反応も遅くなります。20代の二日酔いの人のリアクションの速さは、40代の人と同じくらいにまで落ちるそうです。オランダの最近の研究で、飲酒運転だけでなく二日酔いも車の運転に支障をきたすことが明らかになりましたが、それを裏付ける結果になったと言えそうです。
意外にも大きな二日酔いの影響。ちなみに、二日酔いの症状は年をとるほどに悪くなると思われがちですが、実際はそうでもないという結果も出ています。年をとるにつれて、自分のお酒の許容量や二日酔いのつらさを知るからかもしれませんね。
※ 当記事は、ハイブリッド翻訳のワールドジャンパー(http://www.worldjumper.com)の協力により執筆されました。
参考:Hangovers make you dimmer – research
http://www.nzherald.co.nz/lifestyle/news/article.cfm?c_id=6&objectid=10906576
http://news.goo.ne.jp/article/mynaviwomen/life/mynaviwomen-472176.html