風しんが危ないのは妊婦と胎児だけだと思っていませんか?
これまで『WooRis』では現在問題になっている風しんの危険性と、妊婦にとって深刻な先天性風しん症候群について紹介してきました。
その一方で「自分は妊娠していないから関係ない」「結婚していないからどうでもいい」と対岸の火事のようにとらえてしまっている人もいます。
しかし、風しんは妊娠していなくても実は危ないものなのです。
その理由を説明して行きましょう。
■子どもがかかるよりひどい?大人の風しん
風しんの主な症状は、発熱、鼻水、セキ、そして発しんですが、大人がかかった場合、子どもより重症化しやすいのです。
発熱や発しんの期間が子どもより長くなったり、手や指のこわばり、関節痛がひどくなるということも。
風邪やインフルエンザがひどい場合には仕事や学校を休むかと思いますが、風しんがひどくなったりととても仕事や勉強どころではありません。
■風しんから合併症を引き起こしてしまうことも
また、合併症の問題もあります。
病原体が脳に入って炎症を起こすことで高熱や意識障害を起こす急性脳炎や、免疫に異常をきたした結果、血小板が減少して出血しやすく止まりにくくなる血小板減少性紫斑病、溶血性貧血などのリスクがあるのです。
風しんは、妊婦でないとしても軽く見てはいけない病気でしょう。
■その風邪はもしかして風しんかも?
風しんは、熱やセキ、関節の痛みと、発しんの症状以外は風邪に似ています。
今の季節、熱が出てしまうとつい風邪や季節の変わり目で体調を崩してしまったのかと思いがちですが、外出した時に風しんウィルスに感染したという可能性も考えた方がいいかも。
風しんになってしまうと、根本的な治療ができず発熱や痛みを抑える薬で症状をやわらげる対症療法になってしまいます。
感染する前に予防接種をしておくのが一番の対策です。
■予防接種は制度をうまく活用すればおトクに
妊娠や出産に関係ない大人でも実は怖い風しん。なかなか予防接種が進まない背景には「お金がかかりそう」という費用の問題がありますね。
ただ、企業や自治体によっては、予防接種費用の一部または全額を補助してくれるところがあります。
例えば、東京都世田谷区では風しん単独ワクチン予防接種で3,000円の助成金が出るのです。
接種を受けようかと考えたら、会社に問い合わせたり自治体のサイトで費用の補助があるかどうか確認してみることをオススメします。
本来、風しんは5~6年ごとに流行するものですが、今回は2011年にアジア全域で大流行して、まだ感染する危険性が高いのです。
人ごとだと思って甘く見ず、早いうちに予防接種を受けておいた方がいいでしょう。
【女性に迫る危ない症状】
※ 「予防接種したから大丈夫」は間違い?風しん感染の落とし穴
※ 彼から伝染!? 家族の未来を脅かすあの病気が流行中
※ ココで差がでる!マスク着用時でも女子力を保つ秘訣
※ 人ごみで伝染る病気が、生まれてくる赤ちゃんに悪影響!
※ その咳は本当に風邪?身近に迫るマイコプラズマ肺炎の危機
【参考】
※ 風しん予防接種関連情報 – 東京都感染症情報センター
※ 風疹とは – 国立感染症研究所
マイナビウーマン
http://woman.mynavi.jp/article/130603-057/?gaibu=/goo/184496/43/