5~6月にPTA総会などとともに、授業参観やクラス懇談会が行われる学校は多い。子どもの成長を感じられる「授業参観」のポイントを、ベネッセ教育研究開発センター発行 「VIEW21」編集長の小泉和義氏に教えてもらった。
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先生方は、授業参観を有意義なものにするために、様々な工夫をしています。たとえば、授業参観では、子どもの学んでいる状況を見えやすくするため、子どもたちの「発表」や、グループで作品を創るなどの「活動」を中心に授業を組み立てることが多いです。自分の子どもの発表内容だけではなく、周りの友達とどのように会話をしているか、その様子がよくわかるからです。
また、授業参観は催しではありませんから、子ども一人ひとりに学びの成果が得られなければなりません。最近では、授業開始時に「今日の授業が終わるときには、三角形の面積を求めるための方法がわかるようになることを目標にします」などと、授業のゴールを明確に保護者に伝えてから、授業を進める先生も多くなりました。授業の目標を共有していれば、授業参観後でも、家庭で子どもと授業内容について具体的な会話ができ、結果として子どもの学習定着にもつながります。
教室の掲示物にも注目してください。子どもが描いた絵や作文のほか、班の集合写真や係活動の分担表などが並んでいます。掲示物を通して、子どもが学校でどのような生活を送っているのかを垣間見ることができます
授業参観に出席できない場合でも、家庭で授業参観の内容を話してみるのもよいですね。子どもが授業参観で発表した作文を読んでもらうなど、子どもの成長を実感できる絶好の機会となるはずです。
ベネッセ教育情報サイト
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