6月1日公開の映画『リアル ~完全なる首長竜の日~』では、人間の意識の中に入り込める“センシング”という最新医療機器を使って、植物状態の人と意思疎通を図る姿が描かれている。この機器には及ばないけど、昔から人間の潜在意識を解明する手段によく使われるのが“夢”。いったいどうやって夢と潜在意識の関係を分析しているの? まず、『決定版!夢占い』の著者で、夢解き師の梶原まさゆめさんに、夢のメカニズムについて聞いてみた。
「最近、脳波のパターンを解析することで、夢で見たものを特定できたと、話題になりました。このように夢のメカニズムの解明は日々進んでいますが、全貌は、ほとんどわかっていません。夢や潜在意識の解釈には、大脳の働きを分析することでひもとく“大脳生理学”と、ユングのように臨床実験から仮説を立てる心理学のふたつを応用させることがほとんどです」
梶原さんは、占う相手の夢を解読し、彼らにこれから起こることの「可能性」を導き出すのだとか。例を挙げてみると…。
■恋人が夢にでてきた場合
「夢の中で仲良くしているほど、突然の別れや断絶の暗示。逆にケンカをしているなら、よい関係を維持できるという暗示です。また、恋人がほかの女性から、至れり尽くせりの世話をされている場合は、浮気されていることの暗示です」
■同性の友達が夢にでてきた場合
「その友人の姿は現在の自分自身を投影しています。今抱えている、結婚や恋愛、家族といった人間関係の問題を表している場合がほとんど。性格が似ているなど、その友人と共通点がある場合、一番印象に残っている事柄に、問題解決の糸口が潜んでいます」
■先輩・後輩が夢にでてきた場合
「現状の人間関係の理解が不十分であることを表しています。夢での様子が登場人物の近況を知らせていることもあります。夢の状況をヒントに身の回りの人間関係を見直しましょう」
嫌な夢や、気になる夢を見たときは、自分の身に何かが起る前触れなのかも。そんなときはたかが夢と思わず、自分自身を顧みる時間をつくるのがよさそうです。
http://news.goo.ne.jp/article/r25/life/medical/r25-20130602-00030160.html