県は、これまで特に取り決めがなかった、救急搬送の受け入れ態勢を定め、4月1日から運用を始める。 開始に先立ち、受け入れ態勢案について、パブリックコメントなどで県民から意見を募集する。
新しい受け入れ態勢は、患者の症状を「重篤」「脳卒中の疑い」などの七つの基準で分け、症状ごとに搬送先の医療機関を決める。 たとえば新潟市や阿賀野市などの新潟圏域の場合、重篤は新潟市民病院など、脳卒中の疑いは白根健生病院など、といった具合だ。
救急隊が現場に到着してから患者を病院に運ぶまでの時間は、1999年には22.7分だったが、09年には30.6分に延びた。 今回の受け入れ態勢の策定は、消防と医療機関が基準を共有して連携を強め、受け入れを円滑にする狙いがある。 泉田知事は「重篤な患者を中心に、円滑に救急搬送できる態勢を作らないといけない」と話す。
パブリックコメントの募集期間は2月19日まで。 受け入れ態勢案は県のホームページや、各地域振興局などで見られる。
意見の提出は郵便、ファクス、電子メールで県消防課消防係(〒950・8570。住所記載は不要。 ファクス025・282・1667。 電子メールngt130020@pref.niigata.lg.jp)へ。
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