佐渡市で野生復帰を目指して自然に放されたトキから、20日、新たに1羽のひながかえったことが確認されました。
これで、この春に自然界で誕生したひなは6羽になりました。
新たにひながかえったのは、4歳のオスと3歳のメスのつがいが作った巣です。
この巣では、今月17日に、1羽のひなが確認されていましたが、環境省がトキの様子を観察するために巣の近くに設置した小型カメラの映像で、20日午前10時すぎに新たにもう1羽のひなの姿が確認されました。
この巣にいたつがいのメスは先週から巣を離れて、別のオスと巣作りを始めていて、現在はオスだけでひなをあたためたりエサを与えたりして育てています。
トキはつがいのオスとメスが交代でエサをとりながらひなを育てますが、オス1羽だけだと、ひなに与えるエサが不足するおそれがあるということです。
環境省の長田啓首席自然保護官は「ひな1羽でもオスだけで育てるのは大変なのに、もう1羽誕生したことで親鳥の負担はさらに大きくなる。きちんとエサを与えられるか見守っていきたい」と話しています。
これで、この春、自然界で誕生したトキのひなは6羽になりました。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1034060161.html