地球温暖化が進むと今世紀末には大雨の増加で河川の洪水リスクが最大約4倍になり、大都市圏の東京、大阪、伊勢湾沿岸では海抜ゼロメートル地帯の面積が1・5倍に広がって高潮被害の危険性が増すと指摘した報告書を環境省、文部科学省、気象庁が12日、公表した。
報告書は、温暖化による国内の影響を予測した研究成果を包括的にまとめた。環境省は「深刻と受け止めている」としている。政府は被害を軽減するための適応計画作りに乗り出し、26年度末の策定を目指す。
報告書によると、日本の今世紀末の平均気温は、今後の温暖化対策の進め方によって変わるが、20世紀末に比べて約2・1~4・0度上昇すると予測される。
短時間に極端に降る大雨が全国で増加し、約3度上昇した場合は、全国の1級河川で洪水が起こる確率は現在の1・8~4・4倍になる。
http://sankei.jp.msn.com/science/news/130412/scn13041218210000-n1.htm