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感情的になってはダメ! イヤな相手に適切に対処する方法

世界には、数十億人の人たちが暮らしています。ですので、短期的な問題であれ生まれつきの欠点であれ、不愉快なことをする人もいます。そのせいであなたは、不当にひどい扱いを受けたり、いいように利用されたり、傷つけられたりするかもしれません。そんな時は、彼らの問題を指摘する必要が出てきます。そうした非難を、自分を相手のレベルに落とさずにうまく行う方法を紹介しましょう。

相手のひどい行為を言葉で指摘するのは、思った以上に難しいものです。そこで、人間関係と家族関係を扱うセラピストRoger S. Gil氏に激しい衝突につながりかねない関係にどう対処したらいいか聞きました。

どの行為の何が気に入らないかを明確にする

 

まず、自分をイヤな思いにさせているものが何なのかはっきりさせる必要があります。ある人の行為で何度もイヤな思いをすると、その人のすることすべてが問題に思えてくるとGil氏は指摘します。

 

私たちは、誰かが自分に迷惑な行為をしてムッとした時、その人のすべてを嫌いになってしまいがちです。これは自然なことですが、そのうち、何でもない行為にさえも腹が立つようになってしまいます。

ちょっと確認してみましょう。あなたがイヤな思いをしているのは、ある特定の行為についてですか? それとも、その人の性格についてですか? もし後者だとしたら、具体的にその人のする何があなたをイヤな思いにさせているのかを、はっきり特定できるようにしましょう。

あなたはその人を好きでないかもしれませんが、相手の人格をまるごと攻撃しても、いいことはまずありません。大事なのは、あなたのイライラの中心にあるものを知ることです。

相手の何が気に入らないのかがはっきりしないときは、友人のところへ行って洗いざらい話してみましょう。その際にはできるだけ偏見を入れずに話し、自分が過剰反応をしていると感じたらそう言ってほしいと頼みましょう。問題の人物の知人であってさらに自分のことをよく理解してくれている人がいたら、問題を整理するにはうってつけです。

イヤな思いの原因がわかったら、それが対決に値することなのかを考えてみるべきだそうです。相手の行為の「有害度」を評価するのです。

 

何かに対してイヤな思いを抱くことと、それが有害であることは別問題です。たしかに、イヤな思い自体が有害だと言うこともできますが、「本当に危険なもの」でないことだってあるのです。われわれは、生活で悪いことが続くと、どんな当たり障りのない行為にもイヤな思いを抱いてしまいがちです。眠れなくなるほど悩ませる、お金がかかるなど、直接的な悪影響をもたらすかどうかで判断するようにしましょう。

 

相手のひどい行動を批判すれば、相手を逆なでして大ごとになってしまう場合があります。言い争う前に、本当に対決するだけの価値があるのかを見極めましょう。あなたのほうが「イヤなやつ」で、ささいなことにイライラしているだけ、ということもあり得ます。

不満は整理して具体的に。伝える時は自分が冷静な時に

 

イヤな思いの原因がわかったら不満を短く具体的に伝えるのが大切だ、とGil氏はアドバイスしています。

 

上司が部下を公式に叱責する必要がある時は、叱責の原因になったできごとを具体的に特定できなければなりません。誰かが有害な非常に迷惑な行為をしたときも同じことをすべきです。

「あの人は卑劣だ」などと曖昧であってはいけません。「あの人は断りもなしに自分の食事を食べてしまったので、それが気に入らない」などのように具体的であるべきなのです。焦点を絞り、相手の全人格を攻撃しないようにすることを心がければ無益な言い争いにならずに済むはずです。

イヤな思いの原因を正確に把握するように心がけましょう。不愉快な人と対決する時は、常に具体的であるようにしましょう。意味のない細かい部分にばかりにこだわり、本当に言いたいことが伝わらないようでは台無しです。また、怒っているときに対決するのも問題です。Gil氏は、落ち着いて冷静な状態で対決するのが望ましいと言っています。

 

セラピストが夫婦にフェアなけんかの仕方を教える時、まずは双方の怒りについて検証します。それが適切な感情的反応であるかどうかを確認するのです。もし、夫婦の感情が高ぶっていたら、相手の気に入らない行為に反応しないようにアドバイスします。

誰かと対立している時も同じです。つい非難をそのまま伝えたくなりますが、そうすれば相手は非難されたという事実ばかりに気を取られてしまいます。結果、あなたが本当に言いたいことは伝わりません。私はしばしばクライアントたちに、腹の立つ相手に向かう時は、感情が静まるまで待ってからにするべきだと伝えています。

 

対決する準備ができたら、あとは相手が問題の行為をしている時にそれを伝えるだけで十分かもしれません。自分のしていることが問題だ、と本人が気がつかないことはよくあるのです。

私の友人は以前映画館で何席かにまたがるように脚を伸ばして座っていました。その脚が邪魔で私は気持ちよく座れませんでした。迷惑だとそれとなく伝えようとしたのですが、伝わらなかったので、最後にはもうやめてくれと実際に言葉にして伝えました。それでやっと友人は脚を伸ばして座らなくなりました。彼は私やほかの人が気にしていたという事実にまったく気付いていなかったのです。

その場で相手がわかってくれなかった時は、原因と結果で説明するのがよいそうです。

 

「あなたが~すると、私は…な気持ちになる」という言い方をしましょう。相手の人格全体を攻撃してしまうと、望ましい結果になることはまずありません。問題の行為に焦点を絞り、それが自分に与えている影響を伝えましょう。

3歳児と話しているみたいだと思われるかもしれません。しかし、具体的な言い方をすることで、相手に問題の行為を変えようと思ってもらいやすくなります。人格すべてを攻撃するやり方をすれば、あなたは相手にとって「イヤなやつ」に映り、人よっては行為がエスカレートしてしまうこともありえます。

相手の迷惑な行為は必ず変えられるとは限りません。ただ、言葉で指摘する時は、親切に礼儀正しく明確に伝えるのが常にベストです。うまくいかなかった場合でも、自分は大人らしいやり方で、責任を持って対応できたと思いながらその場を去ることができるでしょう。

最悪な相手もいる

 

本当にどうしようもない人が相手だった場合、言葉で相手を変えさせることはほとんど不可能です。なので、最悪な場合に備える心構えが必要だともGil氏は言っています。

 

相手に対する不満や、迷惑な行為を直してほしいという依頼を、誰が見てもフェアなやり方で表現したとします。しかし、それでも否定的な反応をする人はいるはずです。結局、本当に非合理的な人はわれわれにとって害のある行動をしがちなのです。

自分は何も悪いことはしていないと言ったり、自らの行為を正当化したり、あなたへの影響はほとんどないと言いはったり、怒りを露わにして話をそらしたりするとき、こうした人は相手に共感することができず「自分は侮辱された」という思いにとらわれているのです。これは「相手の問題」であり、あなたの問題ではありません。残念ながらこうした人たちは、迷惑な行為を変えない可能性が高いでしょう。

相手が自分の望むように変わってくれない場合に、その後その行為に対してどう対処するかも考えておいたほうがいいそうです。ベストを尽くしたとしても、状況がよくなるとは限りません。しかし、うまくいかなかった時の「次のプラン」を用意しておけばずっとうまく立ち回ることができるはずです。

http://news.goo.ne.jp/article/lifehacker/life/living/lifehacker_30875.html

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