新じゃががおいしい季節がやってきました。
“じゃが玉にんじん”はうちの台所でも、いつでも必ず1個や2個は転がっていますが中でもじゃがいもは人気の野菜のひとつです。
カレーライスをこしらえるときは、肉よりじゃがいも。大きく切ったじゃがいもがゴロゴロ入っていなければ、家族から文句を言われるほどです。子どもの頃の夫のおやつは茹でじゃがだったそうで、一時、家族全員で食後のデザート代わりの茹でじゃがにはまり、体重増加の危機にあったほど。それほどみんなじゃがいもが大好きです。
野菜の中ではカロリーが高めだから食べ過ぎはいけませんが、美肌に欠かせないビタミンCや利尿作用のあるカリウムが多いから、美容のためにもぜひどうぞ。ビタミンCは加熱で壊れやすいのですが、じゃがいものビタミンCはでんぷんに守られているから加熱しても壊れにくいのもいいですね。
今日はちょっと目先を変え、旬の新じゃがをすりおろし、焼いた時のもっちりした食感を生かしたとんかつ風のお料理です。ボリューム満点、新じゃがの甘みもたっぷりでとてもおいしいですよ。
作り方
(1) じゃがいもはおろし金ですり下ろし、塩と片栗粉を混ぜてたねにする(水分が多少出ていても大丈夫)。
(2) フライパンに1.5cmの厚さくらいにパン粉をしき、(1)のたねを小判型に整えてパン粉の上に乗せる。
(3) ふたをして中火にかけ、フライパンが熱くなってきたら弱火に落とし、3~4分蒸し焼きにする。
(4) じゃがいものたねに火が通り、固まったらフライ返しでじゃがいものたねだけ裏返し、フライパンに残ったパン粉の上にのせ反対の面にもパン粉をまぶしつける。両面にしっかりパン粉がついたら、油少々を回しかけて火を強め、カリッと焼き色をつけたら出来上がり。
庄司いずみ(しょうじ いずみ) 野菜料理家資格:かんぶつマエストロ、野菜ソムリエ |