学生の本分は勉強ですが、実は社会人にだって勉強は必要なのです。そう、社会人の勉強は仕事に必要なスキルアップであったり、自己実現のための知識の習得であったり、とかなり幅広いものとなります。
■「勉強しやすい」環境づくりのポイント
・机と椅子の関係
机と椅子のベストなレイアウトを紹介しましょう。まず机を角に配置します。窓は左横、または前から光が入るような場所にあれば良いでしょう。また、窓にはカーテンを設けて、直接日光が当たらないようにしましょう。机の上には、専用ライトを置いておきます。
このような配置にしておくと、カーテンを通じて淡い光が射し込んでくるため、気分的に落ち着きます。また、気分転換のとき、窓のカーテンを開放して外を見ることで、目の疲れも癒されます。
机と椅子は疲れにくいものを選びます。特に、机の高さは、椅子に腰掛けたとき適度な高さになるものを選びましょう。椅子は高さ調節ができるものがありますが、机は高さ調節ができません。選ぶときは必ず実際に座って机と椅子の高さを確認しましょう。
・本棚の地震対策
本棚は地震などで倒れないようしっかりと固定しておきます。できれば、扉付きの本棚にし、耐震ラッチを付けて本などが落ちてこないようにしましょう。
もし、勉強部屋をリフォームするのであれば、倒れる心配のない造り付けの机や本棚を作った方が良いでしょう。
・「色彩」との関係
次に、「色彩」ですが、赤や黄色、オレンジなどの暖色系は感情が動きやすく、集中力が欠ける色です。反対に、青や緑色などの寒色系は感情があまりぶれることがありません。
たとえ、興奮状態になっていても、寒色系の部屋にいれば、落ち着くことができ、集中力が発揮できます。
よく、部屋を白色のクロスにしていますが、白色は人を過度に緊張させ、心を落ち着かせるには不適です。勉強する環境には、寒色系の色合いの部屋、もしくは青や緑色のものをできるだけ置いて、集中できるようにしましょう。
■環境を整えて、いざ勉強!
最後に、勉強をする周辺の環境ですが、机の上やまわりは整理整頓して、いつでも勉強にとりかかれるようにしておくことが大切です。また、ゲーム機をその部屋に置いたり、芸能人のポスター・カレンダーを貼ったりしていると、集中できず、気になってしまうものです。
「いざ、勉強」というときに気分が散漫にならないよう、集中できる環境づくりは重要です。いい環境が整ったら、あとはあなたの気持ち次第ですね。
(文・小出敦子/監修者・徳本廣明)
監修者プロフィール
一級建築士・マンション管理士・宅地建物取引主任者など、建築設計に関する総合コンサルタント。3月中旬には建築専門出版社であるエクスナレッジより「中古住宅・マンションを正しく見分ける方法」の発行が予定されている。
http://chintai.mynavi.jp/contents/sumaioyakudachi/2013/03/12/69/