成人の半分の年齢、10歳を迎えたことを記念する行事「2分の1成人式」。保護者の子ども時代にはあまり見聞きしなかったイベントだが、近年は多くの地域で行われている。Benesse教育情報サイトでは、学校の行事や授業の一環で、「2分の1成人式」を体験した保護者を対象にアンケートを行い、内容や保護者の満足度、式の前後の子どもの様子などを聞いた。(アンケート期間2012年12月/回答者数1,249人)
***
「2分の1成人式」では、「子どもの個別発表」があったという保護者が最も多く約6割、「保護者がメッセージや手紙を贈った」が4割、子どもが「合唱を披露した」が3割強を占めています。ほかにも、「子どもが小さいころの写真を映した」「子どもの成長記録やアルバムを作った」など、学校ごとにさまざまな催しが行われているようです。
個別発表では、「子ども自身の未来の夢について」が52.8%、「保護者への感謝表明」が26.8%でした。また、保護者から子どもへのメッセージの内容は、「生まれてから10歳になるまでの思い出」「将来に対する希望」に関するものが多くありました。
イベントが子どものために「なった」という保護者は、7割以上います。「親子が互いに、普段はなかなか言えない感謝の気持ちを伝え合うことで、家族の絆が強まったと思う」「子どもの成長を実感して、感動した」などの感想とともに、「2分の1成人式」に「満足である」と答えた保護者が9割近くを占めました。
「2分の1成人式」の内容はさまざまですが、自分の気持ちや将来の夢を、自分の言葉で表現する子どもの姿を目の当たりにし、「我が子の成長を実感した」「これまでがんばって育ててきてよかったと感じた」という保護者が目立ちました。親子の感謝の気持ちは、普段それぞれ感じてはいてもなかなか伝えにくいもの。「2分の1成人式」は、そうした思いを互いに伝え合えるよい機会となっているようです。
http://news.goo.ne.jp/article/benesse/life/education/benesse-6242.html