大塚食品株式会社と株式会社ライズ・アップは新機能搭載の「ハイブリッドライフラインベンダー」を共同開発し、3月より展開を開始する。
自動販売機「ライフラインベンダー」は従来より大塚食品株式会社が開発を進めており、非常時に自動販売機の扉を開けて商品を取り出すことができる。新商品では、扉を開けずにワイヤーを引くか搬出機能を作動させることで商品を取り出すことができる。
さくらオートマット株式会社と共同開発した「災害時用備品の保管箱」も併設することで、企業内での防災の拠点となり得る。箱は段ボールでできており、非常時には施錠部分を破壊して物を取り出すことができる。
最近は非常時に商品が取り出せる屋外型の自動販売機も増えている。大塚食品の「ライフラインベンダー」は広域の避難所となり得る学校や公共施設、病院などで設置が進められてきた。新製品は大塚食品の製品であるポカリスエットや経口補水液OS-1のほか、非常用食品としてカロリーメイトやSOYJOYも提供できる。
帰宅許可が出るまでの間の企業内での避難生活や、病院で緊急対応が迫られるような場合に重宝するに違いない。東京都では3月より帰宅困難者対策を推進する条例が施行されるので、様々な場所で設置が行われることが予測される。
日頃から自分自身を守るだけの飲食料の備蓄は必要だが、自分の家族や困っている人を守るためにも防災知識として「ハイブリッドライフラインベンダー」の設置場所を確認しておくのも良い。
大塚食品株式会社 プレスリリース “災害時”飲料・食品を無償提供する自動販売機「ハイブリッドライフラインベンダー」を 3 月より展開
http://www.otsukafoods.co.jp/news/pdf/20130206_1.pdf