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睡眠時間少ない神奈川県 最長は

減少続く日本人の睡眠時間 自分に合った長さ知り快眠を

日本人の睡眠時間が短くなっている。総務省が9月に発表した「平成23年社会生活基本調査」によると、35年前に比べて約25分も減少。夜間の労働や娯楽など生活環境の変化があるとみられるが、短い時間でも質の高い眠りを確保するにはどうしたらいいか。東京医科大学睡眠学講座の井上雄一教授(睡眠総合ケアクリニック代々木理事長)に聞いた。(大串英明)

◆昔の生活に戻る

「社会生活基本調査」は、一日の生活時間の配分を調べる目的で5年ごとに実施している。それによると、15歳以上の日本人の平均睡眠時間は調査開始の昭和51年は約8時間5分。平成23年の調査では、15歳以上は7時間39分とかなり減少していた。

また、厚生労働省が23年11月に実施した国民健康・栄養調査では、平均睡眠時間は男女とも「6時間以上7時間未満」が最も多く、「ここ1カ月間眠れないことが頻繁にあった」人は男性13・2%、女性13・6%。睡眠時間が短くなり、不眠が大きな問題になっている実態が浮き彫りになった。

その背景について、井上教授は、夜間の労働や娯楽、24時間営業の店舗などの影響で日本人の生活が不規則になったことを挙げる。「光は体内時計の調整に不可欠。朝は太陽の光を浴び、夜は明かりを落とす。要は昔の生活に戻る必要がある」と指摘する。

その鍵を握るのが、睡眠ホルモン「メラトニン」だ。朝、目から光が入って14時間前後経過すると、脳内で分泌が始まる。夕方から夜にかけて暗くなるに従って分泌量が増加し、体の深部体温が下がり、眠りの態勢に入る。ところが、夜に光を浴び過ぎるとメラトニンの分泌が抑制され、体内時計がずれて覚醒と睡眠のリズムが狂う。

◆体内時計整える

近頃多く見られるのが、こういった昼夜のサイクルと体内時計のリズムが合わず、社会生活に困難を来す「概日リズム睡眠障害」という症状だ。リズムが後ろにずれるのが「睡眠相後退症候群」で、夜型の若者が定時出勤できないようなケースを指す。逆にリズムが前倒しになる「睡眠相前進症候群」は早寝早起きの高齢者に見られる。

ただ、井上教授は「必ずしも8時間にこだわる必要はない」とする。「適正な睡眠時間には個人差があり、自分にとって一番理想的な睡眠時間を見つけるべきだ」

井上教授は質の高い眠りを確保するため、「生活習慣のメリハリをつけ、体内時計を整えて覚醒と睡眠のリズムを取り戻すこと」と指摘。そのうえで、快眠のコツとして、(1)神経質になり過ぎない(2)自分のリラックス法を持つ(3)長過ぎる昼寝は禁物(理想は15~30分)(4)夜は寝室を暗く(5)眠れないときは無理せず、本を読むなどして就寝時間を遅らせる(6)寝る前にぬるめの湯に入り、体温が下がったところで寝る-などを提案する。

それでも改善しない場合は専門の医療機関の受診が必要だ。睡眠に対する思考や行動をカウンセリングで変えていく「認知行動療法」なども注目されている。睡眠薬による薬物療法も副作用が改善されている。ただし、井上教授は「違う薬の重ね飲みは依存性になるので注意が必要」としている。

■都道府県別の睡眠時間

「平成23年社会生活基本調査」によると、平日の平均睡眠時間が最も長いのは秋田県の7時間56分、2位は青森県と高知県で7時間54分。最下位は神奈川県で7時間18分だった。最も早起きは青森県で、午前6時19分。就寝時間も青森県が一番早く、午後10時35分。一方、起床時間が最も遅いのは東京都で午前6時52分、就寝時間が最も遅いのも東京都で午後11時41分だった。青森県と東京都を比較すると、就寝時間で1時間6分の差があった。

http://news.goo.ne.jp/article/sankei/life/snk20121218555.html

 

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