◇カーテン洗濯の間にガラス磨く
家の中隅々まできれいにできればいいけれど、何かとせわしくあきらめ気味のあなた。時間をかけず、ピンポイントの掃除で、部屋を明るくきれいにする方法を紹介します。【小川節子】
「窓周りと浴室をきれいにするだけでも、家全体がすっきりした感じになります」。ライオンのお掃除マイスター、杉本美穂さんはこうアドバイスする。
まずは窓周り。「窓ガラスがピカピカしていると、それだけでもリビングが明るくなります」。カーテンも一緒に洗濯すると、効果はアップする。
同社が20~50歳代の女性200人に、昨年の大掃除でやり残したことを聞いたところ、1位が「カーテン洗い」だったという。頻度も「1年に1回以下」がほぼ半数、「2年以上洗っていない」人も2割と多かった。カーテンの黒ずみや裾のカビが気になりながらも、洗濯を敬遠する人は少なくない。
だが、同社お洗濯マイスターの山縣義文さんは「洗い方のポイントさえ押さえれば難しくない」と言う。
カーテンについている取り扱いの絵表示を見て、家で水洗いできるかどうかを確認する。カーテンから金具を外し、ほこりをはたき落とす。カーテンを縦にじゃばら状に折り、横も同様にする。目立つ黒ずみや手あかには液体洗剤、食べ物のしみには漂白剤を直接つけて、キャップの裏でたたいておく。
洗濯ネットに入れ、汚れている面を洗濯機の底に向ける。汚れがひどい時は液体洗剤(無蛍光)のほか、液体酸素系漂白剤を適量加える。洗濯の状態をみて、2度洗いする。柔軟剤を使うと、花粉などを防ぎ、香りも楽しめる。
洗濯じわを防ぐため、脱水は約30秒にとどめ、カーテンレールにそのまま干すと、きれいに仕上がる。
「カーテンを洗濯している間に、家族みんなで窓ガラスを拭けば、一度にきれいになりますよ」と山縣さん。
リビングの後は浴室だ。杉本さんは「浴室の最大の課題はカビ対策」と指摘する。日ごろから、最後にお風呂に入った人が熱いシャワーで床や壁などを洗い流した後、水で洗い、窓を開けたり換気扇を回したりして乾燥させることが大切だ。
とはいえ、カビを完全に防ぐのは難しい。まず浴室用洗剤を使い、脂汚れやヘアケア剤、砂ぼこりなどの汚れをスポンジやブラシでこすり洗いする。これでも黒点や黒ずみがとれないものは、カビが生えている。
退治するには、塩素系のカビ取り剤が必要だ。マスク、手袋、眼鏡などをつけ、汚れている部分に吹き付ける。目より高いところには直接かけず、雑巾や布に液をつけて軽く拭く。この状態で5~10分待ち、洗い流せばいい。こすり洗いをしないこと。
天井など手の届かない高い所に効果的なのが、防カビくん煙剤。除菌成分の煙が天井や換気扇の裏側まで届き、カビ菌に働く。このため黒カビが生えにくくなり、掃除も楽になるという。
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/life/medical/20121216ddm013040048000c.html