声の感じだけで、ある程度の喜怒哀楽はわかります。通常より高い声で話している人をみると、怒っているように感じませんか。相手の声色を伺うことはあっても、案外、自分の声や話し方には無頓着なもの。
人間は相手の印象を表情やしぐさ、身だしなみ、声の質や口調といった、話の内容以外の部分で9割方を判断するという説(メラビアンの法則)が心理学にあるのをご存じの方も多いと思います。
話し方は、見た目と同じように第一印象を形成する大切な要素です。自分では意識していない話す時のクセや声のトーンなども、相手にさまざまな印象を与えているのです。たしかに言われてみれば、カン高い声=神経質と思われがちかもしれません。
顔の表情と同様に、声にも表情があります。米心理学誌『Psychology Today』によれば、「声の調子(高低、大きさ)によって、相手に与える信頼性や知的な印象も変化してしまう」そうです。
また、話の流れ的におかしなところで「切れ目」が入らないように気をつけましょう。話す時の「間のあけ方」や「テンポ」も気をつけたいところ。間をどう取るか、緩急や強弱をどうつけるかで、伝わり方が変わってきます。単調になることを極力避け、豊かに表現して語るように、いろいろな声の調子を使ってみましょう。
話を聞く「相手の存在」を意識することで「いかに伝えるか」工夫しようという気持ちになってくるはずです。人前で話すことが苦手という方は、表情や声などの「ことばならざることば」、ノンバーバル(非言語)コミュニケーションを気にかけてみることで、表現力が豊かになるだけではなく、新たな気づきが生まれるのではないでしょうか。
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