インターネットを使って銀行取引をする客の情報を狙った新しい犯行手口が発生している。正規のホームページ(HP)にログインした客のパソコンに偽の画面が表示され、第2の暗証番号などの入力を求める手口で、客のパソコンがウイルスに感染している可能性が高い。警察庁や銀行は「画面が出ても入力しないで」と注意を呼び掛けている。
同庁によると、偽の画面はゆうちょ、三井住友、三菱東京UFJの3銀行で、つい最近確認された。客が銀行の正規HPにIDとパスワードを入力してログインした後、偽のポップアップ画面が出現。安全性を高めるために各行が実際に設けている乱数表や第2の暗証番号、顧客の個人情報などの入力を要求してくる。
これらの情報が悪用されれば、預金を勝手に送金されるといった被害が出る恐れがある。26日までに実害は報告されていないが、銀行側は「送金など取引をする時を除き、ログイン後に改めてパスワードや乱数表の入力を求めることはない」としている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121027-00000018-jij-soci