[ カテゴリー:生活 ]

濃い味が消費者好み …ペットボトル入り緑茶市場

ペットボトル入り緑茶の市場で、急須で入れたような「濁り」を売り物にした商品の発売が相次いでいる。消費者が深みとコクのあるお茶を求める志向に変わってきたためだ。

■「濁り茶」へ主力転換

サントリー食品インターナショナルは10月2日、主力ブランド「伊右衛門」を、抹茶粉末入りの「濁り茶」タイプに切り替える。

各社は、これまでお茶の濁りを取り除く技術を競ってきた。伊右衛門も透明タイプで、さっぱりとしたのど越しが特徴だったが、濁り茶は、抹茶粉末などを加えて濁らせ、味と見た目の両方で濃厚感を引き出した。

緑茶の袋詰め茶葉市場は、2007年頃から濁り茶人気が高まり、全体に占める濁り茶の割合が25%程度から30%程度まで増加している。消費者への調査でも緑茶に限らず飲料や酒類全般で、「同じ金額ならしっかり濃い味が良いという人が増えている」(広報)ため、主力ブランドの路線変更に踏み切った。

濁り茶で先行したのは、07年10月発売の日本コカ・コーラの「綾鷹」だ。緑茶で後れを取っていた同社だが、綾鷹のヒットで急成長を遂げ、11年のペットボトル入り緑茶市場の市場占有率(飲料総研調べ)で、伊藤園の「お~いお茶」(39%)、サントリーの「伊右衛門」(23%)に続く、3位(14%)に浮上した。

首位の伊藤園は「今後も透明タイプを大切にするが、濃度感を求める層も増えている」(広報)ことから、3月にお~いお茶の派生品「にごりまろやか」を、7月には「ふっておいしい『京都宇治抹茶入り緑茶』」を発売した。日本たばこ産業(JT)も3月に主力ブランド「辻利(つじり)」を濁り茶に変更し、追随している。

一方、キリンビバレッジは「濁り茶の予定はない。透明茶ファンを確実に押さえる」と一線を画す。

ビール業界では、苦くてコクのある味から、キレのある辛口を志向する消費者の味覚の変化を捉えたアサヒビールの「スーパードライ」が市場を席巻した。

深みとコクのある濁り茶がこのまま定着するのか。飲料各社の新商品の売れ行きに注目が集まっている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121001-00000301-yomidr-soci

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