政府は11日、原子力の安全規制を一元化する「原子力規制委員会」を19日に発足させることを閣議決定した。委員長と委員4人の人事は国会同意が必要だが、野田佳彦首相が例外的に首相権限で任命する。東京電力福島第1原発事故から1年半を経てようやく規制組織が刷新される。
委員長候補の田中俊一・前原子力委員会委員長代理と委員候補4人は11日、内閣官房参与に任命され、規制委の事務局「原子力規制庁」の職員人事などの発足準備に直ちに取りかかる。
細野豪志原発事故担当相は閣議後の記者会見で、人事同意を得ないままの発足に「規制委の活動、判断が国民にチェックされる。今後の活動で、原子力規制の態度が変わったと分かってもらえるよう努力していただく」と理解を求めた。
規制委設置法では26日が法律上の発足期限。政府は当初、9月初旬に発足させる意向だった。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120911/trd12091111370008-n1.htm