海に遊びに行く機会が多くなる夏。第9管区海上保安本部は夏本番を迎え、全国的に増加傾向にあるミニボートの海難事故への注意を呼びかけている。
ミニボートは長さが3メートル未満、エンジン出力が1・5キロワット(2馬力)未満の船。船舶免許を取得する必要がないことなどから釣り人らに人気だ。だが免許が不要なため、海の危険に対する知識に乏しい人も少なくないという。
さらに、ミニボートの利用者は個人で活動しているため、まとまった指導ができない。ミニボート利用者を9管職員がパトロールして発見し、注意喚起を促すのが現状だ。
9管によると、管内で11年のミニボートによる海難事故は5件。10年は2件。今年は本格的なシーズンを前に既に2件発生している。この3年間、死亡事故は起きていないが、死者が出る可能性の高い転覆事故が上越市の直江津港付近などで3件発生した。いずれも、荒波にもかかわらず船を出したことなどが原因という。
9管交通部は「ミニボートは小さいため不安定。ボート内で立ったり、荷物を積み過ぎたりしないよう注意してほしい。ライフジャケットの常時着用も忘れないで」などと呼びかけている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120705-00000145-mailo-l15