柏崎市に初夏を告げる縁日「えんま市(いち)」が14日、同市東本町などで始まった。青森県から佐賀県までの全国から露店約550店が集まり、延長約2キロの道路沿いに店を並べている。16日まで3日間続き、毎日午前10時から午後10時まで。初日の14日は午後7時半までに約4万4000人の人出でにぎわった。
同市によると、えんま市は「新潟三大高市(たかまち)(縁日)」の一つとされ、毎年約20万人が訪れる。江戸時代に馬市として始まり、19世紀初めに今のような形になったらしい。
今年は、福島第1原発事故による避難者と支援者も共同で売店を出している。夫と2人で福島県大熊町から同市に避難中の野地温子さん(53)は「大熊町にいつ帰れるのか、これからどうなるのかなど不安はありますが、生活の不便は減って元気にしています」と笑顔で話し、アクセサリーや、柏崎市内で作ったお米などを販売していた。【高木昭午】
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