政府は15日午前の閣議で、2012年版高齢社会白書を決定した。65歳以上の高齢者は11年10月1日現在で、2975万人(前年比50万人増)。総人口に占める割合は23.3%(同0.3ポイント増)となり、過去最高を更新した。60年には高齢化率が39.9%に達し、2.5人に1人が65歳以上になるとしている。
65歳以上の高齢者がいる世帯は10年現在、2071万世帯で、前年比58万世帯増。このうち一人暮らしは24.2%に上った。
白書は、労働力人口の減少が見込まれる中、日本の成長力を高めていくためには、「高齢者が意欲と能力に応じ、労働市場や社会活動に参加できる社会の実現が必要」と提言。しかし、高齢者の高い就業継続意欲が、実際の就業に結び付いていない現状も指摘した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120615-00000026-jij-pol