専門家や天文ファンらで構成する日本天文協議会が、21日の金環日食で懸念される事故の防止策が不十分な学校が多いとして、改めて注意喚起する記者会見を11日開いた。
理科教育にかかわる学校関係者らに対し、電子メールでアンケートを行ったところ、4日間で67人から回答があり、3割が「子どもに事前指導する予定はない」と答えた。事故の防止策を促した文部科学省の通知を「見ていない」との回答も2割あった。
また、市販されている「日食観察用サングラス」を同協議会が調べたところ、目を傷める可能性の高い商品もあったという。危険なのは、〈1〉室内の蛍光灯の形がはっきり見える〈2〉ひび割れや穴がある――といった商品。安全な日食めがねの目安は、可視光線を0・003%以下、赤外線を3%以下に抑えるものだという。
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20120511-567-OYT1T01065.html