気象庁は22日、緊急地震速報の利用状況についてのアンケート調査(今年1~2月)の結果を発表した。
回答した2817人のうち、1706人(61%)が「何らかの行動を取った」と答える一方、627人(22%)は「何の行動も取ったことはない」、484人(17%)が「何らかの行動を取ろうとしたが、できなかった」とした。
何の行動も取らなかった理由は、「自分のいる場所は安全だと思った」(208人)、「時間の余裕がなかった」(143人)、「どう行動すべきかわからなかった」(114人)などだった。
速報は、最大震度5弱以上と予測した地震で、震度4以上の揺れが想定される地域に発表される。同庁は、東日本大震災から今月14日までに104回の速報を出したが、63回は発表地域を間違えるなど「不適切」だった。「技術開発で精度を上げ、利用者の信頼を得ていきたい」としている。
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/life/medical/20120322-567-OYT1T00992.html