1月から大雪に見舞われている県内では、凍結した道路でのスリップ交通事故が多発し、20日までの県警交通企画課のまとめで、事故件数が「平成18年豪雪」時の件数を上回ったことがわかった。
同課によると、交通事故は大半が物損事故で、20日午後2時半現在で計7417件に達し、18年豪雪の冬季4カ月間(12~3月)の計6921件をすでに超えた。
車両のトラブルに対応する日本自動車連盟(JAF)新潟支部によると、1月下旬からの出動件数は1日平均100件以上で、例年に比べ倍増。特に新潟市内では例がないほどの多さという。最も依頼が多かった2月4日は、救援などを求める電話が1401件にのぼり、出動件数は238件に達した。
県警交通企画課の担当者は「慎重なハンドル操作、ブレーキ操作、十分な車間距離を心がけて」と話す。また歩行者にも「滑らないよう下を向いて歩く人が多いが、車の動きを注意してほしい」と呼びかけている。
一方、県危機対策課によると、20日現在で除雪作業など雪による死傷者は322人となり、18年豪雪の320人を上回った。死者数は24人となった。内訳は、屋根の雪下ろしなど除雪中の事故が228人と最も多く、屋根雪落下などによるもの37人、側溝などへの転落が11人。65歳以上の高齢者が142人と約4割を占めた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120221-00000080-mailo-l15