低気圧の接近と上空に強い寒気が流れ込んだ影響で県内は25日、平地を中心に雪が降り、新潟市でもこの冬一番の積雪となった。車のスリップ事故が相次いだほか、新潟空港が断続的に閉鎖。長岡市や柏崎市などの小学校が授業を早めに切り上げて下校を決めた。新潟地方気象台では県内のほぼ全域に大雪警報を発表して警戒を呼びかけた。26日は山沿いを中心に降雪が多くなり、月末から2月初めにかけて再び平地で大雪の恐れがあるという。
気象台によると、25日午後6時までの24時間に降った雪の量は柏崎市と阿賀町(津川)で32センチ、長岡市で29センチ、糸魚川市(能生)で26センチとなった。新潟市中央区でも24センチに達した。
新潟市内では、25日午前10時半ごろ、同市中央区上近江4丁目の県道で、同市内の障害者施設「あおぞら」の送迎用ワゴン車を運転していた女性従業員(64)が雪で運転操作を誤り、中央分離帯に正面衝突、障害者を含む20~60代の男女8人がけがをした。
新潟空港は除雪作業のため2本の滑走路が断続的に閉鎖され、午後7時までに大阪(伊丹)便、札幌便など国内線を中心に到着、出発合わせて22便が欠航、9便に30分以上の遅れが出た。
JR東日本でも新潟支社管内で午後7時までに雪の重みで線路付近にまで垂れ下がった木の枝を伐採する作業などのため、越後線などで計12本が運休し、計7本が遅れた。東京、大阪と新潟方面を結ぶ夜行列車計6本も運休した。
県がまとめた除雪作業中の事故などによる死傷者は24日までで101人。5年ぶりの豪雪となった前年並みの早さで推移している。
気象台によると各地の26日午後6時までの24時間の雪の量は、いずれも多いところで、上越、中越、下越の山沿いが80センチ、平地が50センチ、佐渡で30センチと予想している。
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