いよいよ本格的な冬到来! 冬と言えば、カサカサ肌やかゆみなどに悩まされることが多いものですが、冬なのにニキビができたり、どんな化粧品を使ってスキンケアしてもなかなか化粧のりのいい肌にならなかったり……。そんな悩みはありませんか? そこで、今回は美しい肌をつくっていくための対策を、NPO法人日本ホリスティックビューティ協会の岸紅子さん、岡部美代治さんに教えていただきました。
生活習慣美容研究会を率いる岡部美代治さん(NPO法人日本ホリスティックビューティ協会名誉顧問)によると、「化粧品に頼るだけでは、なかなかキレイになれません! 生活習慣の中に、潤いやハリのある肌をつくるポイントがけっこうあるんです。だから、生活習慣をちょっと変えると、肌も心もきれいになれますよ」とのこと。
生活習慣で大事なことはいろいろありますが、NPO法人日本ホリスティックビューティ協会代表理事の岸紅子さんは、「日々の生活の結果が、今の自分にあらわれてきます。だから、自分の状態を客観的に分析することがとても大切」と言います。そこでオススメなのが、「まずは1カ月間、自分の体調などをメモにとること」。岸さんは、「基礎体温、体調、朝の肌状態、食事、ストレス、セルフケア、そして睡眠について5段階評価でメモをとっておくと、自分の肌のクセがよくわかります。たとえば、急にニキビができたときにメモを見返すと、遅い時間にご飯を食べた次の日に影響が出ているとわかったり、ホルモンバランスに左右されていることなどに気づくことができます」とアドバイス。
自分の肌が一番何から影響を受けているかを知ったうえで、それに合わせた対策をとることが大切なんですね。岸さん、岡部さんから、「生理周期」「食事」「ストレス」「睡眠」それぞれの肌グセの場合の対策をうかがいました。
●肌グセ1 「生理周期」
「生理周期が肌に影響しやすい人は、女性ホルモンのバランスがあまりよくないタイプ。美のホルモンと言われるエストロゲンが支配している期間は好調なのに、排卵後から生理が終わるまでのプロゲステロンが活発になる期間は、むくみやくまが出やすかったりするもの。そういう場合は、排卵後2週間はイライラしやすいから、無理をしすぎず心穏やかに過ごすのがコツ。自分の排卵周期を知って、その前後で予定の入れ具合も調整してみるといいと思います」
●肌グセ2 「食事」
「食事が肌に影響しやすい人は、消化管が敏感に反応しやすいタイプ。そういう人は、私たちの体の中にいる100兆個もの腸内細菌のバランスを整えることが大事。善玉菌がエサとして好む発酵食品や食物繊維、オリゴ糖などを意識的にとるのもいいですね。また、消化液をスムーズに出すこともポイント。食事の最初のひと口は50回かむと決めたり、ガムをかんで唾液の分泌をよくするのもオススメ。また、ストレスがかかると唾液が出にくくなるので、食事のときはおいしく楽しく食べることが重要です」
●肌グセ3 「ストレス」
「ストレスが肌に影響しやすい人は、交感神経が優位になりやすいタイプ。そうすると、末梢血管が収縮して、胃腸の消化活動をストップするよう働きかけます。ストレス状態が続くと、冷えやすく、婦人科系の病気にもなりやすいので要注意です。ストレスを感じたら、深呼吸がオススメ。オフィスで、仕事で行き詰ったときなどには、ゆっくり吐くことを意識して、深い呼吸をしてみてください」
●肌グセ4 「睡眠」
「睡眠が肌に影響しやすい人は、眠りのホルモンのバランスが悪いタイプ。寝るときに出るメラトニンというホルモンの分泌が大切。そのためには、朝しっかりセロトニンというホルモンを出すことがポイント。朝起きたときに、太陽の光を感じて、かつ反復運動をするんです。咀嚼運動とか、お散歩とか、深呼吸なんかもいいですね。セロトニンは日中のやる気につながるホルモンで、それが夕方になると、メラトニンっていう眠りのホルモンにスイッチ。だから朝の時間を大切にして、セロトニンを出す習慣をつけてみてください」
自分の肌グセを知って、ちょっとした生活習慣を意識するだけで、肌の状態は変わってくるはず! ぜひ2012年はちょっと生活習慣を変えて、美しい肌を目指してみて!
http://news.goo.ne.jp/article/escala/bizskills/healthcare/escala005280_0.html