インフルエンザの患者が急増している。国立感染症研究所感染症情報センターによると、全国約5000か所のインフルエンザ定点医療機関当たりの患者報告数は、10月中旬以降、毎週増加が続いている。直近の11月28日-12月4日の週に0.57となり、前週(0.29)から倍増した。例年と同じく、12月か翌年1月に全国的な流行入りの指標となる「1.0」を超えるとみられる。
定点当たり報告数を都道府県別に見ると、宮城の4.10が最多で、以下は三重(2.86)、愛知(2.33)、沖縄(2.09)、岡山(1.88)などと続いている。38都道府県で前週より増加しており、9県が1.0を上回っている。 また、今シーズン初めて、注意報レベル(定点当たり報告数「10」が基準値)のみを超えた保健所地域が2か所(宮城と愛知の各1か所)あった。警報レベル(「30」が開始基準値)を超えた地域はない。
定点当たり報告数の増加が始まった10月中旬以降に検出されたインフルエンザウイルス127件のうちでは、A香港型が111件で最も多く、87%を占めている。このほか、B型が15件、インフルエンザ2009が1件。
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