[ カテゴリー:社会 ]

[市況]スマートフォンが携帯電話の月間販売台数の7割に、「iPhone 4S」効果で占有率が上昇

 

携帯電話全体の36.2%、スマートフォン全体の51.7%に及んだ。
さらに、「iPhone 4S」とソフトバンクモバイルが販売する「iPhone 4」を合算すると、「iPhone 4/4S」は、実に携帯電話全体の41.7%、スマートフォン全体の59.6%を占めた。この期間中、新たにスマートフォンを購入した10人のうち、およそ6人がiPhoneを選んだことになる。取り扱いキャリアが従来の1社から2社になったとはいえ、他の機種とはケタ違いの売れ行きだ。
もう一つの要因として、従来型携帯電話の販売台数の減少も挙げられるだろう。夏と秋・冬のモデルチェンジの間にあたる10月は、例年なら販売台数がやや落ち込む時期。しかし今年は、スマートフォンに限ると前月比136.0%と大きく伸び、携帯電話全体でも110.0%と、9月の販売台数を上回った。一方、従来型携帯電話は、前月比77.7%、前年と比べるとおよそ半分に落ち込み、相対的にますますスマートフォンの割合が高まった。
各キャリアとも、スマートフォンの拡販に力を入れているので、「スマートフォン7割、従来型ケータイ3割」は、予想できた結果だといえる。KDDI(au)とソフトバンクモバイルは、発表済みの新製品のほとんどがAndroid搭載スマートフォンだ。NTTドコモは、従来型の携帯電話も多く揃えるものの、従来の4シリーズを「STYLE」シリーズに集約した。通話しやすく、つくりに安定感のある従来の携帯電話の愛好者にとっては残念だが、量販店での売れ筋はスマートフォンに切り替わりつつある。
●東京圏で特に人気の「iPhone 4S」、全国の販売台数の約6割を占める
スマートフォン率を地域別に集計すると、四つの地域区分のうち、7月の時点ですでに6割を超え、7割近かった東京圏(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)は8割近くに達し、他のエリアも7月時点より8~18ポイント程度アップした。それでも、東京圏の78.5%、名古屋圏(愛知県・三重県・岐阜県)の70.8%に対し、大阪圏(大阪府・兵庫県・京都府)は57.0%、その他(東京圏・大阪圏・名古屋圏以外の地域)は63.3%と、地域差のある状況は変わっていない。
また、「iPhone 4S」に限って、地域別の販売台数構成比を算出すると、東京圏が56.2%、大阪圏が8.1%、名古屋圏が10.7%、その他が25.0%となり、スマートフォン全体の構成比(東京圏48.6%、大阪圏8.0%、名古屋圏12.1%、その他31.4%)に比べ、東京圏の割合が7ポイントほど高かった。KDDI(au)とソフトバンクモバイルが、単純に東京圏に他の地域より優先的に端末を供給した結果かもしれないが、こうして数字でみると、今のiPhone・スマートフォン人気は、東京から全国へ広まったものだと感じる。確かに東京近辺では、最近、電車内や街中でスマートフォンやiPadを使用している人を頻繁に見かけるのだが、地域によってはそれほどでもないかもしれない。
●発売第3・4週はソフトバンクモバイルがシェア60%台、auを大きく引き離す
最後に、「iPhone 4S」のキャリア別シェアの最新の状況をお伝えしよう。発売第1週に当たる10月第2週(2011年10月10~16日)はソフトバンクモバイル51.7%、au48.3%で、ほぼ半々だった。一転、発売第2週の10月第3週(10月17~23日)はau59.5%、ソフトバンク40.5%でauが優勢になり、累計でもauが逆転した。しかし、発売第3週の10月第4週(10月24~30日)はソフトバンク66.9%、au33.1%、10月最終週(10月31日~11月6日)はソフトバンクが62.9%、auが37.1%と、ソフトバンクがauに20ポイント以上の差をつけ、大きく引き離している。
11月6日までの累計では、ソフトバンク54.1%、au45.9%。差は8.3ポイントで、それほど開いていない。ただ、面白いことに、同様に11月6日までの「iPhone 4S」のキャリア別シェアを地域別に集計すると、最も販売台数が多く、スマートフォン先進地区ともいえる東京圏だけは、auがシェア53.7%でソフトバンクを上回っていた。auのiPhone 4Sは店舗によっては予約なしで買えることや、通信速度・つながりやすさの比較、使い勝手などに関する口コミの影響があるかもしれない。何とも興味深い違いだ。(BCN・嵯峨野 芙美)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。

携帯電話全体の36.2%、スマートフォン全体の51.7%に及んだ。
さらに、「iPhone 4S」とソフトバンクモバイルが販売する「iPhone 4」を合算すると、「iPhone 4/4S」は、実に携帯電話全体の41.7%、スマートフォン全体の59.6%を占めた。この期間中、新たにスマートフォンを購入した10人のうち、およそ6人がiPhoneを選んだことになる。取り扱いキャリアが従来の1社から2社になったとはいえ、他の機種とはケタ違いの売れ行きだ。
もう一つの要因として、従来型携帯電話の販売台数の減少も挙げられるだろう。夏と秋・冬のモデルチェンジの間にあたる10月は、例年なら販売台数がやや落ち込む時期。しかし今年は、スマートフォンに限ると前月比136.0%と大きく伸び、携帯電話全体でも110.0%と、9月の販売台数を上回った。一方、従来型携帯電話は、前月比77.7%、前年と比べるとおよそ半分に落ち込み、相対的にますますスマートフォンの割合が高まった。
各キャリアとも、スマートフォンの拡販に力を入れているので、「スマートフォン7割、従来型ケータイ3割」は、予想できた結果だといえる。KDDI(au)とソフトバンクモバイルは、発表済みの新製品のほとんどがAndroid搭載スマートフォンだ。NTTドコモは、従来型の携帯電話も多く揃えるものの、従来の4シリーズを「STYLE」シリーズに集約した。通話しやすく、つくりに安定感のある従来の携帯電話の愛好者にとっては残念だが、量販店での売れ筋はスマートフォンに切り替わりつつある。
●東京圏で特に人気の「iPhone 4S」、全国の販売台数の約6割を占める
スマートフォン率を地域別に集計すると、四つの地域区分のうち、7月の時点ですでに6割を超え、7割近かった東京圏(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)は8割近くに達し、他のエリアも7月時点より8~18ポイント程度アップした。それでも、東京圏の78.5%、名古屋圏(愛知県・三重県・岐阜県)の70.8%に対し、大阪圏(大阪府・兵庫県・京都府)は57.0%、その他(東京圏・大阪圏・名古屋圏以外の地域)は63.3%と、地域差のある状況は変わっていない。
また、「iPhone 4S」に限って、地域別の販売台数構成比を算出すると、東京圏が56.2%、大阪圏が8.1%、名古屋圏が10.7%、その他が25.0%となり、スマートフォン全体の構成比(東京圏48.6%、大阪圏8.0%、名古屋圏12.1%、その他31.4%)に比べ、東京圏の割合が7ポイントほど高かった。KDDI(au)とソフトバンクモバイルが、単純に東京圏に他の地域より優先的に端末を供給した結果かもしれないが、こうして数字でみると、今のiPhone・スマートフォン人気は、東京から全国へ広まったものだと感じる。確かに東京近辺では、最近、電車内や街中でスマートフォンやiPadを使用している人を頻繁に見かけるのだが、地域によってはそれほどでもないかもしれない。
●発売第3・4週はソフトバンクモバイルがシェア60%台、auを大きく引き離す
最後に、「iPhone 4S」のキャリア別シェアの最新の状況をお伝えしよう。発売第1週に当たる10月第2週(2011年10月10~16日)はソフトバンクモバイル51.7%、au48.3%で、ほぼ半々だった。一転、発売第2週の10月第3週(10月17~23日)はau59.5%、ソフトバンク40.5%でauが優勢になり、累計でもauが逆転した。しかし、発売第3週の10月第4週(10月24~30日)はソフトバンク66.9%、au33.1%、10月最終週(10月31日~11月6日)はソフトバンクが62.9%、auが37.1%と、ソフトバンクがauに20ポイント以上の差をつけ、大きく引き離している。
11月6日までの累計では、ソフトバンク54.1%、au45.9%。差は8.3ポイントで、それほど開いていない。ただ、面白いことに、同様に11月6日までの「iPhone 4S」のキャリア別シェアを地域別に集計すると、最も販売台数が多く、スマートフォン先進地区ともいえる東京圏だけは、auがシェア53.7%でソフトバンクを上回っていた。auのiPhone 4Sは店舗によっては予約なしで買えることや、通信速度・つながりやすさの比較、使い勝手などに関する口コミの影響があるかもしれない。何とも興味深い違いだ。(BCN・嵯峨野 芙美)

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111110-00000003-bcn-sci

 

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