台風15号は19日、沖縄付近に停滞する。また台風16号は関東に接近する。台風を取り巻く雨雲や、台風周辺から流れ込む湿った空気、さらに停滞する前線の影響で、沖縄から西日本にかけてと東北地方の広い範囲で雨が降り続いている。気象庁では、大雨や土砂災害などに警戒を呼びかけている。
台風15号は、19日午前9時には南大東島の北西約130キロにあって、ゆっくりした速さで北北東へ進んでいる。中心の気圧は975ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は45メートルで、中心から半径90キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっている。
20日午前6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で▽九州南部200ミリ▽九州北部・四国・中国地方150ミリ▽沖縄・奄美・近畿地方120ミリ--の見込み。近畿地方(和歌山県、奈良県)では、19日夕方には再び雨が強まり、20日午前6時から21日午前6時までの24時間に、多い所で200ミリから300ミリの雨が予想される。気象庁では土砂災害、河川の増水やはん濫、低地の浸水に警戒を呼びかけている。
一方、強い台風16号は、19日午前9時には銚子市の東南東約340キロにあって、1時間におよそ35キロの速さで北東へ進んでいる。中心の気圧は970ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルで、中心から半径70キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっている。
19日は関東や東北太平洋側の沿岸部では風が強まり、海上はうねりを伴ってしける見込み。気象庁では強風と高波に注意を呼びかけている。
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