◇ロンドン五輪アジア最終予選 日本1―1北朝鮮(2011年9月8日 山東)
なでしこジャパンは目の前で中国が敗れ、3大会連続の五輪出場権が決まった。スタンドでその瞬間を見届けた佐々木監督は、重圧から解き放たれた安どの表情を見せた。
「(ユニホームにつけた)W杯優勝のエンブレムもある。五輪出場は至上命題だった。日本の皆さんにお約束した五輪の切符を、冷や冷やだけど何とか獲れた」。W杯女王として臨む五輪予選。負けることは許されない。眠れない夜もあった。「朝早く起きちゃうので、ビデオとか見たりした。(夢に)記者の顔とか出てきたよ」と冗談を交えてこの日までの苦しい日々を振り返った。
日本協会との契約は、今年12月いっぱいだったため、予選で敗退したら辞任するつもりだった。「この後、五輪がないのにまた監督をやるのは、かなりパワーがいる。五輪がダメなら辞めるつもりだった。(その後の)職はないけどね」。進退を懸けて、なでしこの指揮に全力を尽くした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110909-00000010-spnannex-socc