この豪雨によって新潟県で1人が死亡したほか、新潟県と福島県で合わせて5人が行方不明になっています。
このうち新潟県では29日午後10時半ころ、十日町市を流れる中沢川で市内に住む村山英一さん(67)が運転する乗用車が川に落ちているのが見つかりました。警察によりますと村山さんは30日朝になって、2キロ余り離れた下流で見つかり、死亡が確認されました。また、29日午後11時ごろ、小千谷市で川の近くで土のうを積む作業をしていた近くの菓子店従業員の川崎清さん(63)が流されて行方がわからなくなっています。このほか、29日午後9時半ごろ、十日町市の羽根川に転落した徳永トヨさん(93)の行方が分かっていません。田上町では、農家の渡邊芳孝さん(64)が29日、田んぼの様子を見に行ったまま、行方が分からなくなっています。三条市では、29日午後8時前に、増水した五十嵐川に転落した軽乗用車が見つかり、この車を運転していたとみられる見附市の会社員若杉正浩さん(25)の行方が分かっていません。一方、福島県では29日夕方只見町の町道で、土のうを積む作業をしていた62歳の男性が行方不明になっています。このほか福島県と新潟県では土砂崩れや道路の冠水で孤立した状態になっている地区なども出ています。福島県では只見町で土砂崩れで道路が寸断されるなどして一時、10の地区のおよそ700人が孤立した状態になりました。その後、道路の復旧や救助が進み次第に孤立は解消されていますが、現在も1つの地区の90人余りが孤立した状態だということで、自衛隊などが状況の確認を急いでいます。また、金山町では町内の3つの橋が流されて道路が寸断されたため、田沢地区と西部地区、湯倉地区の3つの地区で合わせておよそ60人が孤立状態になっているとみられ、県の防災ヘリコプターが住民の救助を始めています。南会津町では2か所の国道で土砂崩れや道路の冠水が起きて、車が立往生し、一時、48人が取り残されましたが、既にヘリコプターなどで全員、救助されたということです。一方、新潟県内では、魚沼市内のトンネルの近くで土砂崩れが起き、魚沼市の職員ら6人がその場から動けなくなっていましたが無事、救助されました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110730/k10014573521000.html