埼玉県川口市のディスカウントストアに、ブレンド米を新潟産コシヒカリと虚偽表示して販売したとして、新潟県警長岡署などは18日、不正競争防止法違反の疑いで、東京都江戸川区江戸川の自称会社役員高木武治容疑者(81)ら3人を逮捕した。同署によると、いずれも容疑を否認しているという。
他に逮捕されたのは、台東区東上野、会社員北村※(※=道の首を章に)仁(51)、住所、職業不詳渡辺利美(62)両容疑者。
袋に記載された新潟県長岡市の業者に、消費者から苦情が複数寄せられたため、6月初旬、業者が長岡署に相談して発覚した。県警の鑑定では、2005年に県が導入した新品種「コシヒカリBL」以外に、他の品種が混ぜられていた。
3人の逮捕容疑は4月中旬ごろ、川口市のディスカウントストアに、「単一原料米 新潟県 コシヒカリ22年産」などと虚偽表示をした5キロ入り精米90袋を計10万8000円で販売した疑い。
県警は、東日本大震災で米などの品薄状態が続いたことから、高木容疑者らが虚偽表示で利益を得ようとしたとみている。4月中旬~5月、東京都や神奈川県のディスカウントストアなどにも同様の精米計2トン余を販売した疑いがあるという。
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