NTTドコモは14日、今月6日に起きた大規模通信障害について、携帯電話の位置情報などを管理する制御装置の故障が原因で、予備装置への切り替えの失敗も重なり復旧が遅れたと発表した。今回の障害では、関東甲信越10都県で契約した携帯電話の一部約172万台が、約13時間にわたりつながりにくくなった。
ドコモによると、制御装置は携帯電話に自動的に一定間隔で電波を送り、どのエリアにつなげばよいかの位置情報を把握している。この日は装置の一部が故障し自動で予備装置に切り替えたが、通勤時間帯でエリアを移動する人の位置情報の更新が多かった上、予備装置が他の人の位置確認もやり直したため、データが急増し処理しきれなくなった。その後、データの混雑はいったん緩和したが、ソフトの不具合で再び混雑が増し、復旧に手間取ったという。
ドコモでは、装置のデータ処理効率を高めるなどソフトの改良を行い、再発防止に努めると説明している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110614-00000094-mai-bus_all