環境省は23日、国の特別天然記念物トキの野生復帰を目指して新潟県佐渡島で放鳥された計60羽(3羽死亡)のうち、1組のペアが卵を温める「抱卵」を中断したと発表した。ペアは巣から離れており、卵は無精卵か発育不全の可能性が高いという。
このペアは2008年秋に放鳥された5歳の雄と09年秋に放たれた3歳の雌。23日朝、2羽とも巣に戻ってこないのを同省職員が確認した。前日に雄が巣の材料の草などを捨てており、ふ化しなかった卵の殻が含まれている可能性がある。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110423-00000033-jij-soci