枝野幸男官房長官は20日午前の記者会見で、政府が福島第1原発の半径20キロ圏内について、立ち入りを禁止する「警戒区域」とする方針を固め、あわせて避難住民の「一時帰宅」を認める方向で最終調整していることに関連し、町役場の職員が役場の書類などを持ち出すための一時立ち入りを優先的に実施する考えを示した。20キロ圏内に町役場があるのは双葉、浪江、大熊、富岡、楢葉の5町。
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枝野氏は「役場の必要な書類が持ち出せておらず、役場の機能を働かせる上で不便をかけている。そうしたところからできるだけ早く順次進めたい」と述べた。
また、住民の一時帰宅について「着の身着のままで避難された皆さんの気持ちは非常によく分かる。今しばらく待ってもらえれば実現できる方向で、最終段階に近い詰めをしている」と説明した。【影山哲也】
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