大きな余震が起きた後や計画停電中の地域では、携帯電話がつながりにくい時間帯が生じる。家族、友人と連絡を取る手段の一つとして、スマートフォン(高機能携帯電話)で利用できるインターネット電話(ネット電話)が活躍しそうだ。
携帯電話の通話ができなくなる理由の一つは、通信会社が実施する通話規制だ。災害時に安否確認などの電話が集中すると、回線が許容範囲を超えて処理できなくなり交換システムがダウンしてしまう。これを防ごうと通話規制がかかる。「80%の通話規制」といえば、10回電話をかけて2回ぐらいしかかからない。
ところが、災害時に携帯電話でメールなどのインターネット機能が使えるなら、交換システムを経由しないネット電話での通話がつながりやすい。ネット電話のソフトウエア「Skype(スカイプ)」は、世界で5億人以上のユーザーがいる。アイフォーンやグーグルのアンドロイド搭載モデルなどの機種ではスカイプのソフトをダウンロードしてから始めよう。
また、アイフォーン向けのソフト「viber(ヴァイバー)」は、パスワードの入力などわずらわしい設定の必要がなく、ソフトをダウンロードすればすぐに通話できる。ネットのブログで、「震災後の電話が通じにくかったときも、ヴァイバーは通話できた」と紹介されていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110327-00000077-san-soci