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【独自】“ひも付けなし”40万人以上か…ポイント付与されても『マイナ保険証』使えず

【独自】“ひも付けなし”40万人以上か…ポイント付与されても『マイナ保険証』使えず 

マイナ保険証に関する独自取材で新たに、保険情報とひも付いていないマイナンバーが、少なくとも40万人分あることが分かりました。

クリニックを受診するため、マイナンバーカードを取り出した、都内在住のAさん。ところが“保険情報が登録されていない”というエラーが表示されます。

都内在住のAさん:「『システムに登録されていない』って出る。(Q.これは1回目ですか)2回目。産婦人科行ったら、同じ画面が出て使えないと言われて、保険証を出した」

Aさんは去年、マイナ保険証として利用申請を行い、マイナポイントももらっています。しかし、マイナポータルを見ても、自分の保険情報は出てきません。そもそも、保険情報とマイナンバーのひも付けは2016年、マイナンバー制度開始の直後から始まりました。現在すでに“誰であってもマイナンバーと保険情報がひも付いている”のが前提となっています。ひも付けを行ったAさんの健保組合の回答はこうでした。

健保組合の回答:「Aさんの情報とマイナンバーが一致せず、ひも付けできなかった可能性が高い。一度も登録された形跡はない」

健保組合は、Aさんの名前や住所などの情報をもとにマイナンバーを照会しましたが“完全に一致”する人物のマイナンバーを取得できなかったとしています。Aさんの情報は長年、ひも付くことなく“宙に浮いた状態”だったことが今回分かりました。

政府はこれまで、マイナ保険証を利用できない主な原因として“情報反映の遅れ”を挙げてきました。転職など新しい保険組合に移った直後に情報が反映されず“無保険状態”になっていたケースです。ただ、今回明らかになったのは、反映の遅れではなく、そもそも“ひも付けできなかった”という根本的な問題です。しかも、それは本人に伝わっていませんでした。

都内在住のAさん:「マイナポイントをもらえたので、完璧にひも付いていると思っていた」

国内最大の健康保険事業者『協会けんぽ』に聞くと、このようなケースは実はまれではないといいます。99%のひも付けは終わっていますが、残り1%が大きな壁だといいます。

全国健康保険協会:「加入者のうち40万人はひも付けできていない」

その理由として、そもそもマイナンバーの提出がない人がいること。本人の4情報をもとにマイナンバーを照会しても、住所などが一致しない人がいること。そのため、加入者の1%にあたる40万人のひも付けができないといいます。

厚労省は、こうした事態を認識しているものの、総数については把握できていないといいます。そのうえで…。

厚労省:「割合から考えたら、2倍の80万人ぐらいはいるかもしれない」

都内在住のAさん:「(問題を)他人事のように感じていたので、まさか自分が登録されていないと分からなかった。せっかく登録(利用申請)したのに、使えないのは意味ない」

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