トリカブトおひたし スイセン炒め 相次ぐ“誤食”毒草の見分け方は
トリカブトをおひたしにした食中毒に続き、スイセンを野菜炒めにした男性が病院に搬送されました。
■相次ぐ“誤食”毒草の見分け方は
こちらの2つの植物、どちらが“ニラ”か分かりますか。答えは左がニラ。右はスイセンという植物で有毒です。
どうやって見分ければいいのか。専門家を取材しました。
東京都薬用植物園・中村耕主任研究員:「(Q.どちらもニラに見えるが?)そうなんです。見分けるポイントで一番簡単なのは葉っぱをちぎった部分の匂いをかぐ」
一方でスイセンのにおいは…。
テレビ朝日アナウンサー・田原萌々:「葉っぱのにおいというか、ニラのにおいはしない」
16日、新潟県長岡市では50代の男女が、「ニラ」と「スイセン」を間違えて炒め物にして食べました。その後、嘔吐(おうと)し救急搬送されました。さらに野草をおひたしにして食べた70代の男性に嘔吐などの症状が…。実は男性が食べたのは“日本三大有毒植物”の一つ「トリカブト」だったのです。山菜の「ニリンソウ」と似ている「トリカブト」の見分け方は…。
東京都薬用植物園・中村耕主任研究員:「(ニリンソウは)春先に白い花が咲く。トリカブト(有毒)は9月とか秋の時期に紫色っぽい花が咲く。目印は白い花が咲いているものを採る」
しかし…。
テレビ朝日アナウンサー・田原萌々:「見分けがつかない」
中には見分けるのが難しい、危険な有毒植物が…。
■セリそっくりドクゼリに要注意
色や形が似ている有毒植物。厚労省の調べでは10年間で誤って食べたケースが213件、17人の死亡が確認されています。なかでも“日本三大有毒植物”のひとつ「ドクゼリ」は葉の形状が食用のセリとよく似ています。さらに…。
東京都薬用植物園・中村耕主任研究員:「セリとドクゼリ、同じような場所に生えていることがある」
誤って食べるとけいれんや呼吸困難が起き最悪の場合、死に至ることもあります。
東京都薬用植物園・中村耕主任研究員:「素人が山菜採りの形で食べるのは、専門家と一緒でないとやらない方が良い」
他にも葉っぱの形状が似ている有毒植物など、農水省も注意を呼び掛けています。
テレビ朝日